< 分かりやすい お彼岸 >

お彼岸とは 「春分の日」 または 「秋分の日」 を中日とした前後3日間ずつの 7日間のことです。

彼岸とは到彼岸を略したもので、向こう岸=悟りの境地であり阿弥陀如来のおぼしめす西方浄土を意味します。

 

普段はなにかと忙しく手を合わせる心も忘れがちかもしれませんが、せめてお彼岸の期間には行いを慎み先祖を敬い亡き人を偲んで過ごしましょう。


■詳しい解説

「彼岸(ひがん)」 とは、本来≪煩悩を脱した悟りの境地≫という意味

  だったのですが、それが極楽浄土を意味するようになったといわれています。

  そして、彼岸=あの世(極楽浄土)と解釈するようになりました。

  ※この世の事は 「此岸(しがん)」 といいます。

極楽浄土西方浄土ともいい、真西の方角にあるといわれています。

  春分の日秋分の日には、太陽が真東から昇り真西に沈むため

  沈む太陽が西方浄土を照らし仏様やご先祖様のいる場所を教えてくれる

  のです。

③ ご先祖様を敬い感謝の気持ちで過ごすお彼岸。

  仏教では 【六波羅蜜の教え】 というものがあります。

  布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧これが大切な六つの考え方。

  【勉強と努力は惜しまずに、穏やかな優しい人でありつづけましょう】

  という意味で、お彼岸にはこの教えに従って謙虚な気持ちで過ごしましょう。

 

     ※各寺院ではお彼岸の期間中に【彼岸会】という行事があります。

       ご住職様による六波羅蜜の教えのお話しなどもありますので、

       ご本尊様やご先祖様へのお参りに合わせて参加してみるのも

       良いかもしれません。

■このようなお話しには諸説ありますので、これが絶対に正解!というわけではありません。お寺へ行かれる方や彼岸会へ行こうと思っている方は是非お聴きになってみてください。

■一般的に 【お彼岸】 と言う場合には秋の彼岸を指すケースが多いです。

そして 【彼岸花】 という花は球根植物で年に一度しか咲きません。曼珠沙華とも呼ばれる彼岸花は、春の彼岸の頃には咲かず秋の彼岸の頃にだけ咲いています。



西多摩郡瑞穂町の葬儀社・生花店